2022
4/26
普及拡大が進むEVについてわかりやすく解説!
- 2022.04.26
- お知らせ
自動車から排出される排気ガス、動力となるガソリン(石油製品のひとつ)は地球温暖化や大気汚染の原因にもなるため、近年、問題視されています。
しかし、私たちにとって、自動車を通常生活から無くすことが難しいのが現状です。そこで近年、排気ガスを排出しなく、ガソリンも使用しない環境に優しい自動車として、EV(電気自動車)に注目が集まっています。
また、経済産業省や環境省ではEVの導入に対する補助金事業なども行っています。
今回は、EVについて、またEVで活用できる補助金についてご紹介します。
是非最後までご覧ください。
1.EVとは?
「EV」とは、「Electric Vehicle」の略で、電気自動車のことをいいます。
当然ながらその動力はエンジン(ガソリン)では無くモーター(電気)で、自宅や充電スタンドなどで車載バッテリーに充電を行い、モーターを動力として電動走行します。
EVではガソリンを使用しないため、走行中に二酸化炭素(CO2)を排出することなく、環境性能においてはエコカーと呼ばれるHVやPHVと比較してもトップクラスです。
また、安い夜間電力などを上手く活用して充電することで、ガソリン車よりも低いランニングコストで運用することも可能です。
2.EVを導入するメリット
EV(電気自動車)にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
ここでは、EV車に乗るメリットを4つ紹介します。
1.二酸化炭素(CO2)を排出しないので、環境に優しい
2.走行音や振動が少なく、加速もスムーズ
3.ランニングコストが安い
4.補助金・減税が適用される
二酸化炭素を排出しないので、環境に優しい
一つ目のメリットは、二酸化炭素(CO2)を排出しないので、環境に優しいということです。EV車はガソリンの代わりに電気で走行するため、二酸化炭素(CO2)を排出しません。パリ協定の採択により、脱炭素化すなわち二酸化炭素(CO2)の排出削減が求められている昨今、CO2を排出しないという点からEVの需要が高まっています。
走行音や振動が少なく、加速もスムーズ
二つ目のメリットは、走行音や振動が少なく、加速もスムーズであるということです。ガソリン車はエンジンを稼動しなければならないため、どうしても走行音や振動が発生します。それに対し、EV(電気自動車)は、エンジンを搭載していません。バッテリーとモーターのみの走行になりますので、走行音や振動もガソリン車に比べて少なく、加速もスムーズに行えます。
ランニングコストが安い
三つ目のメリットは、ランニングコストが安いということです。ガソリンの代わりに電気で走行することから、必要になるコストは電気代のみです。仮に同じ距離をガソリン車とEVとが走行した場合、ガソリン代よりも電気代のほうが安くなる可能性が高いです。また、充電用コンセントやスタンドを所有しているのであれば、深夜料金が割安になっている電気料金プランに切り替えて深夜のみ充電するようにすれば、更に電気代が安くできるでしょう。
補助金・減税が適用される
四つ目のメリットは、補助金・減税が適用されるということです。電気自動車を購入する場合、日本では補助金・減税が適用されます。この補助金・減税には様々な種類があり、車種やお住まいの自治体によって条件が多少異なります。また国の補助金と自治体の補助金は重複して申請できる場合もあります。
つまり、定価よりもずっと安く購入することができますのでお得です。
以上がEVに乗るメリットであり、環境貢献だけでなく今であればお得に導入できる点などからも、EVは注目を集めています。
3.EVで活用できる補助金
先程、EVの導入には補助金が活用できるとお伝えしましたが、実際どの程度の購入補助を受けることができるのでしょうか?
ここでは、経済産業省・環境省それぞれでEVの導入に対して活用できる補助金をご紹介致します。
経済産業省:クリーンエネルギー自動車導入促進補助金
また、主な要件に関しては以下の通りです。
- 初度登録で自家用車として活用すること
- リースでの導入の場合はリース会社が申請すること
環境省:ストレージパリティの達成に向けた太陽光発電設備等の価格低減促進事業
また、主な要件に関しては以下の通りです。
- 自家消費割合が50%以上であること(戸建て住宅への設置の場合は30%)
- 自立運転型パワコンの導入を行うこと(蓄電池同時導入の場合は不要)
- パワコン・蓄電池に置き基礎を用いないこと
- SIIの登録製品である蓄電池を使用すること
- 2023年1月31日までに事業を完了させること
環境省:駐車場を活用した自家消費型太陽光発電設備の導入を行う事業
また、主な要件に関しては以下の通りです。
- 自家消費割合が50%以上であること
- PCSの最大定格出力が5kW以上であること
- 補助金を差し引いた場合に下記の導入額を下回ること
10kW未満 :88万円/kW
10kW以上50kW未満:30.35万円/kW
50kW以上 :20.59万円/kW
ここまでご紹介した補助金のうち環境省のものに関しては、EVがメインではないものの、太陽光発電とセットでの導入をお考えの方にとっては、非常にお得な補助内容となっています。
4.EVは蓄電池としても利用できる!
CO2を排出しないということで、注目を集めるEVですが蓄電池としても活用することが可能です。近年の脱炭素化の流れにより、発電時にCO2を排出しない再生可能エネルギーが普及拡大しています。そのような中、再生可能エネルギー100%を達成するには、太陽光発電が発電しない夜間に備え、昼間に発電した再エネ電気を貯めておく必要があります。
そこで役立つのが、蓄電池であり蓄電池としての側面を持つEVです。
EVを導入することで、昼間に貯めた再エネ電気を夜間に使用することができるだけではなく、不要な時は車の動力として使用することができます。
また、災害に備えたBCPとしても活用できるEVは、自家消費型太陽光発電とセットで導入することで電力を自給自足することができます。
是非皆様も、自家消費型太陽光発電とセットでのEVの導入をご検討ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。