2019
6/04
★ブログ★「ドイツでCO2排出量が減った理由」
- 2019.06.04
- お知らせ
皆さんこんにちは!
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大目商店です!
今回は前回のパリ協定に引き続き、世界に目を向けたいと思います。
中でも、直近でCO2排出量の削減量が著しい「ドイツでCO2排出量が減った理由」についてお話していきます。
今年の4月2日にドイツ連邦環境省は2018年における国内の温室効果ガス削減量が前年比で4.5%削減したと発表しました。
これは過去4年間の中で最大の削減幅であったため、大きく注目されました。
その削減を可能にした要因についていくつか見ていきたいと思います。
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再生可能エネルギー発電比率向上
ドイツ国内に占める全発電量のうち、再生可能エネルギーの発電比率が前年33.1%であったところ、
2018年は35.2%に増加したことが挙げられます。
その一方でCO2を排出する石炭火力の比率が37%から35.3%に減少したことから、
大きくCO2排出量削減に貢献したと考えられます。
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排出枠価格の高騰
EUは2005年に排出量取引制度を導入し、2008年以降1tあたり5ユーロ前後での取引が行われていました。
このように、比較的安価な価格で取引が行われてきたため、CO2排出量の削減には貢献してきませんでした。
しかしながら、2017年11月に排出量の市場流通量を減らす方針を発表し、昨年の秋ごろまでに20ユーロ前後まで価格が高騰しました。
このような背景があり、電力会社などのエネルギー部門から排出する温室効果ガスの削減量が全体で4.5%減少しました。
またその他にも、2018年に自動車の燃料価格が高騰するなどの石油危機的な状況も経験しました。
これらから、言えることとしては、燃料価格の高騰が最もCO2排出量削減に貢献するということです。
燃料価格の高騰・排出枠価格の引き上げなどにより、現実的にCO2排出量が減少しています。
しかしながら、これらにより電気代価格は高騰していきますので、製造業等をはじめとした法人の業績を悪化させることにつながります。
やはり、このようなやり方を用いるのではなく、一番有効な手段としては、再生可能エネルギーの比率を高め、
電力価格を引き下げるなどの努力を合わせて実施することが不可欠になります。