2026年3月に何が変わったのか
系統用蓄電池の主力収益源である需給調整市場で、2026年3月から入札の上限価格が引き下げられました。これまで一部の商品で高い単価がついていた調整力の価格に、上限のキャップが強まった形です。
この変更により、「過去の高い市場単価をそのまま延長した収益シミュレーション」は成り立たなくなりました。一昨年頃までの実績をベースにした強気な利回りを掲げる提案を見かけたら、その前提がいつの市場データなのかを必ず確認することをおすすめします。
それでも蓄電池投資が成り立つ理由
では収益性が失われたのかというと、そうではありません。ポイントは、系統用蓄電池の収益が需給調整市場の一本足打法ではないことです。JEPX(卸電力市場)の値差取引、容量市場の固定収入と組み合わせる「レベニュースタッキング」により、ひとつの市場の制度変更の影響を分散できます。
制度変更後の収益設計で大切なこと
- 最新の市場データに基づいたシミュレーションであること
- 複数市場の組み合わせ(レベニュースタッキング)が前提になっていること
- 良い場合・堅い場合の両方のシナリオが示されていること
当社が3シナリオでご提案する理由
当社では、ネガティブ・スタンダード・ポジティブの3つのシナリオで収益シミュレーションをご提示しています。今回のような制度変更は今後も起こり得ます。だからこそ、堅めに見積もったネガティブシナリオでも資金計画が成り立つかどうかを、ご契約前に一緒に確認することを大切にしています。
※本記事の内容は掲載時点の情報に基づきます。制度・市場環境は変更される場合があります。収益シミュレーションは一定の前提に基づく概算であり、収益を保証するものではありません。