猛暑なのに、電気が「余る」時間がある
8月は一年で最も電力を使う季節です。ところが、その同じ月の晴れた休日の昼間に、太陽光発電の運転を一時的に止める「出力制御」が各地で行われていることは、あまり知られていません。
理由はシンプルです。休日は工場やオフィスが止まって需要が減る一方、晴天なら太陽光は目一杯発電します。電気は需要と供給が常に一致していなければならないため、余った分は受け入れられず、発電を止めてもらうしかありません。せっかく作った電気が使われないまま捨てられている——これが再エネ大量導入時代の日本が抱える課題です。再生可能エネルギーの拡大に伴い、昼間の太陽光余剰と出力制御は各地で顕在化しています。
「捨てられる電気」は、蓄電池にとって何を意味するか
電気が余れば、卸電力市場(JEPX)の価格は下がります。晴れた休日の昼には、1kWhあたり0.01円という最低水準の価格がつくこともあります。ここに蓄電池の出番があります。
本来なら捨てられていたはずの電気を、ほぼタダ同然の価格で買って蓄えておく。そして、日が傾いて太陽光の発電が落ちる夕方、エアコン需要のピークで価格が跳ね上がった時間帯に放電する。「もったいない」を収益に変えているのが蓄電池です。
- 余剰が大きいほど昼の価格が下がり、仕入れコストが安くなる
- 夕方のピークとの価格差(値差)が広がるほど、収益機会は大きくなる
- 蓄電池が余剰を吸収すれば、出力制御そのものを減らせる=社会的な意義と収益が一致する
収益は「値差」で決まります
蓄電池投資の収益性を左右するのは、設備の価格だけではありません。専門家の分析でも、昼夜・季節・平日休日の値差が大きいほど有利とされ、同じ設備でも運用と入札戦略によって収益は大きく変わると指摘されています。
裏を返せば、太陽光の導入が進み、昼と夕方の価格差が開いている今の日本の電力市場は、蓄電池にとって追い風の環境にあるということです。国も令和8年度(2026年度)予算で系統用蓄電池関連の支援を大幅に増額しており、政策面からの後押しも続いています。
「発電しない設備」だからこそ、できることがある
太陽光発電は「晴れた日に多く発電できる」ことが価値でした。蓄電池は逆で、「電気が余っている時ほど活躍できる」設備です。だからこそ、太陽光の適地が埋まりつつある今も、新しい投資対象として注目を集めています。
当社では、中国電力エリアを中心に系統の空き容量を確認済みの物件をご用意しています。「昼に安く仕入れて夕方に売る」という仕組みが、実際にご自身の土地・ご予算でどれくらいの数字になるのか。前提条件を明記した3シナリオのシミュレーションを無料で作成しますので、お気軽にご相談ください。販売中の物件一覧もあわせてご覧いただけます。
※本記事の内容は掲載時点の公開情報に基づきます。市場価格・出力制御の状況はエリアや時期により異なります。収益シミュレーションは一定の前提に基づく概算であり、収益を保証するものではありません。